上昇輝竜
上昇輝竜

photo: Daisaku OOZU
鳥のような自然界の持つカーブと飛行機のような工業製品の持つ格好良さを同時に作品に盛り込んだ抽象形態で新しい時代のパブリックアートを意識して制作しました。三本の脚で高く持ち上げた構造は空を背景に仰ぎ見る視点を生み出し、晴れた日は青空に対比し、曇りには空に溶け込み、夜はライトアップによって夜空に浮かび上がる演出がされています。
ここに来られる方々に上昇機運の幸せが訪れますように。

中村 哲也 [招待作家]
1968年生まれ。1994年東京芸術大学院美術研究科修了(漆芸専攻)。現在、長野県在住。1998年より「スピード」という現代を象徴するテーマをとりあげ、自ら作り出した最速フォルムを、より速そうに進化させる「レプリカシリーズ」の展開をはじめる。今にも超高速で走り出しそうな機体を、確かな技法をもとにして本物のようにつくり出し、「視覚的な」速さで、見る者に直感的な快感を与える作品になっている。